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生徒作文

国税庁・全国納税貯蓄組合「税についての作文」

国税庁・全国納税貯蓄組合「税についての作文」応募で、本校3年の丸子ひかりさんが,全国納税貯蓄組合連合会長賞に選ばれました。

12月8日(金)に、仙台南税務署長が来校し、校長室にて賞状が授与されました。

以下、全文を紹介します。

 

「どこかの誰かの為にだけでなく」

亘理町立吉田中学校3年 丸子 ひかり

 私の住んでいる地域には,「防災公園」とよばれる場所があります。普段は誰でも利用することができる憩いの場として利用されている公園ですが,「避難丘」という人工的に造られた丘があり,地震や津波による災害時には,地域住民が避難できる高台の役割を果たします。私も家族と犬の散歩で丘に上がったり,友達と自転車で訪れてベンチで休憩したりして,お気に入りの場所としていつも利用しています。

 この防災公園は,震災によって住むことができなくなってしまった地域の土地を再活用して造られた場所です。津波の甚大な被害にあった沿岸の地域には,点々とピラミッドのような形をした丘が見え,そこが避難の目印になっています。これらは,「震災後に国民の税金で造られたものだ」と,家族から聞かされました。私はこの公園を利用していないまたは,公園の存在を知らない人たちの税金「公助」が必要ではないかと思います。私たちの納税は,単なる義務ではなく,間接的に人の命を守ることにつながることに気付かされました。

 日本は災害大国であり,今年も台風や豪雨で多くの被害や犠牲が出たのは記憶に新しいと思います。そんな時,日本中で今困っている人たちに対して,あるいは,今後予想される災害に対して,本当に苦しんでいる人たちのために,あらゆる税の仕組みが備わっていることを知りました。しっかりと税を納める義務を果たすことで,助けを必要としている人たちを救うことができます。また,その人たちが納税したおかげで,私たちの生活が保障されていることにもなります。税の仕組みによって,国民一人一人が互いに支えられていることに感謝をしつつ,私たちの生活をより豊かにしてくれるものであることを信じて,私はこれからも「防災公園」を利用しようと思います。